昨年に引き続き、「竹かごとシークヮーサー」の販売を開始しました。
といってもシークワーサーは季節物。
今の時期を過ぎると完熟が進んでしまい、本土に送る間に腐れてしまいます。 今は青々とした木々の中で、酸味の強い「青切り」と呼ばれるシークヮーサーが実っています。
実はシークヮーサーを取り巻く環境は少し複雑。
新聞報道では、原因不明の立ち枯れも問題になっていますが、
名護東海岸久志地域では”余りがち”な作物。
十数年前にシークヮーサーのブームがあり、多くの方が畑に植えました。
10年たち、木も成長し、たわわに実をつけるようになりましたが
農業をされている多くの方々も齢を重ね、収穫がしにくくなってしまいました。
大口で買い取りをしてくれるところも出荷量の制限があったり、、、
高単価の他の作物の出荷時期と重なっていたり、、、
もしかしたら、身近に在り過ぎて、地域の方々から見た利用価値が低いことも
“余りがち”な理由の1つかもしれません。
竹かご(方言名でバーキ)もちょっと複雑です。
名護東海岸久志地域のみならず、沖縄のみならず、日本の”田舎”において
そこにあるものに手を加え、生活の道具を作る”手しごと”文化はあるはず。
”買ったら何でもそろう時代ですが、
地域にある自然の恵みを材料とし、自分で時間や手間をかけて作るからこそ、
気持ちのこもった“特別なもの”に変身してしまう。それが“手しごと”のおもしろさです。”
(久志の手しごと より)
どこの田舎でも共通しているのが、その文化の継承がされにくいこと。
バーキもパイナップルの収穫時に背負ったり、
釣った魚をいれる魚籠(びく)になったり、
今でも久志地域の生活の中にありますが、作れる”人”が少ない。
今回はその”余りがち”なシークヮーサーと、
”作り手”の増加拡大を目指したバーキとのコラボ商品を販売することになりました。
数行前に、
”地域にある自然の恵みを材料とし、自分で時間や手間をかけて作るからこそ、
気持ちのこもった“特別なもの”に変身してしまう。それが“手しごと”のおもしろさです。”
と書かせていただきました。
お届けしたシークヮーサーを絞るというひと手間をかけながら、
お料理やお酒が”特別なもの”に変身したら嬉しいです。
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