2021/09/27 14:35

昨年に引き続き、「竹かごとシークヮーサー」の販売を開始しました。


といってもシークワーサーは季節物。

今の時期を過ぎると完熟が進んでしまい、本土に送る間に腐れてしまいます。

今は青々とした木々の中で、酸味の強い「青切り」と呼ばれるシークヮーサーが実っています。


実はシークヮーサーを取り巻く環境は少し複雑。

新聞報道では、原因不明の立ち枯れも問題になっていますが、

名護東海岸久志地域では余りがちな作物。

十数年前にシークヮーサーのブームがあり、多くの方が畑に植えました。


10年たち、木も成長し、たわわに実をつけるようになりましたが

農業をされている多くの方々も齢を重ね、収穫がしにくくなってしまいました。

大口で買い取りをしてくれるところも出荷量の制限があったり、、、

高単価の他の作物の出荷時期と重なっていたり、、、

もしかしたら、身近に在り過ぎて、地域の方々から見た利用価値が低いことも

余りがちな理由の1つかもしれません。


竹かご(方言名でバーキ)もちょっと複雑です。

名護東海岸久志地域のみならず、沖縄のみならず、日本の田舎において

そこにあるものに手を加え、生活の道具を作る手しごと文化はあるはず。


買ったら何でもそろう時代ですが、

地域にある自然の恵みを材料とし、自分で時間や手間をかけて作るからこそ、

気持ちのこもった特別なものに変身してしまう。それが手しごとのおもしろさです。

(久志の手しごと より)


どこの田舎でも共通しているのが、その文化の継承がされにくいこと。

バーキもパイナップルの収穫時に背負ったり、

釣った魚をいれる魚籠(びく)になったり、

今でも久志地域の生活の中にありますが、作れるが少ない。


今回はその余りがちなシークヮーサーと、

作り手の増加拡大を目指したバーキとのコラボ商品を販売することになりました。


数行前に、

地域にある自然の恵みを材料とし、自分で時間や手間をかけて作るからこそ、

気持ちのこもった特別なものに変身してしまう。それが手しごとのおもしろさです。

と書かせていただきました。



お届けしたシークヮーサーを絞るというひと手間をかけながら、

お料理やお酒が特別なものに変身したら嬉しいです。